泣きよっちの「吃音事情」について

泣きよっちの「吃音事情」について

こんにちは。泣きよっちです。新型コロナウイルス(COVID-19)の脅威に晒されている昨今ですが、私自身はあまり怯えていない方なのかなと思います。自粛や手洗い等はもちろん徹底するけど、いずれは誰もが罹るのかなと。罹った時の為に免疫力を高めておくのも、とても大切なことだと思います。

さて、今回は

私泣きよっちの “ 吃音事情 ”

についてまとめてみました。

泣きよっちの吃音事情について

吃音(きつおん)って何?

この記事をご覧になる方々の場合、吃音についてある程度知識のある方だと思われますが、吃音とは何らかの原因により発声・発話に支障をきたし、特定の言葉を上手く言えなかったり、流暢に喋れない状態のことを指します。いわゆる “ どもる ” ことです。

具体的な症状としては、主なものとして

【連発(言葉の一部を繰り返してしまう)】
【難発(言葉が出てこない)】
【伸発(言葉を伸ばしてしまう)】

が挙げられます。

泣きよっちの吃音の程度について

私の吃音の特徴については、【連発】【難発】の症状があります。そして具体的にどういう言葉が難しいのかというと、

○ ちょっと難しい・・・「た」
○ まあまあ難しい・・・「か」の行
○ そこそこ難しい・・・「が」

といった文字が頭文字になる言葉、文の場合に、「か、か、かりんとう」みたいにどもりやすくなります。

( 余談ですが、泣きよっちにとって最難関の単語は “ GACKT ” です。 )

吃音が発動するシチュエーションについて、上記に挙げた難しい頭文字(言葉を)なら、どんな時でもどもりやすいです。そして、目上の人家族以外の親しくない間柄の人と話をする際に、緊張によってあらゆる言葉をどもる可能性が出てきてしまいます。元々どもりやすい言葉であるなら、緊張で更に高確率でどもりますね。

吃音の方々全体からすれば、私の吃音の程度は【軽~中程度】なのかなと考えていて、日常生活に深刻な影響までは及ぼしていません。

吃音で困った体験談

吃音によって、今まで困った体験談としては、

飲食店のバイトの時、客の下へ届けたメニューの名前が言えない。

就活の面接時、使いたい言葉が使えない、話すことに精一杯で、自分でも何言ってたのかよく分からない。

☆ もちろん電話はどもりやすい
(電話については変に得意だという自信があるので、大変であってもさほど苦痛ではない。)

好きな女の子、気になる女の子の前で、何も言葉が出てこない。
(これは吃音というより、緘黙症に近いと思います。 )

といったことがありました。就活については、どうしても面接への苦手意識が克服出来ずある時期から面接が怖くなり、結局就職は出来ませんでした。

吃音への個人的な対処法

個人的には、吃音のせいで言いたい言葉が出ない時は、例えば

● 同義語に置き換えてみる
・「た、た、たまご」 → 「なまたまご
・「け、け、結局さぁ」→「やっぱりさぁ」「最後はさぁ、」

● 難しい言葉を文中に持ってくる(倒置)
・「カ、カ、牡蠣フライが好きです。」 → 「好きなのは牡蠣フライです。」

● 補足説明で表現してみる
・「香川照之」 → 「あの…俳優で虫が好きな、半沢直樹に倍返しされる人!」

● いっそのこと発話を諦める
・言葉を使わないで意思表示をする
→ 頷いて承諾する
→ 笑顔を作って嬉しいことを伝える
→ 首を横に振って拒否する
→ メニューを指差して注文する
その他のボディランゲージや、分かりやすい手話を使ってみる

・・・といったことを私は試しています。

泣きよっちの自身の吃音に対するスタンス

「吃音持ちでなかったら、もっと明るいパーソナリティになっていたのかな?」とか「人生がより良い方向へと好転したのかな?」とか、悩んでしまうことは過去に何度もありました。

ただ、上述の繰り返しになりますが、事実として私は吃音の重症者ではないので、吃音に人生を狂わされているという感覚までは持てません。吃音は、その人のパーソナリティ(を形成する要素)の一つに過ぎず、吃音という特性だけでその人に悪いレッテルが貼られるわけではないと考えているからです。

( 実際、学校や仕事の現場などで、吃音をからかわれたり馬鹿にされた経験は記憶にほとんどないです。 )

私は確かに、就職活動の面接場面で吃音に足を引っ張られはしたものの、就活が上手く行かなかったのは吃音のせいではありません。そもそもの人間性の問題や、働くことへの姿勢や意欲の欠如が根本にあったからです。面接官を含め、他人はあなたの様々なパーソナリティを見てくれるものだと今は思います。

別記事にて泣きよっちの “ 闇 ” をお話出来たらと思いますが、私は様々なコンプレックスや問題を抱えていて、その中でも「吃音」のプライオリティ(問題性の大きさ)は低いものとなっています。(汗) キャパシティのオーバーによって自身の吃音問題への関心が薄れたことや、吃音に対する自意識の過剰さや偏見が和らいだことによって、 “ 私の吃音なんてどうでもいい ” というのが、この記事の作成時点(2020年4月)での私のスタンスです。

また、 “ 私の吃音なんてどうでもいい ” というスタンスでいられる為に、客との喋りの要求される職業は避けた方が良いと考えています。同僚など、限られた仕事コミュニティの中で働けるのが「吃音」という観点では望ましいと感じていますね。

( 一応、現在の泣きよっちは外で働いていないです。 )

その他吃音に関すること

「吃音者」について【思慮深い】【優しい】といったイメージ(偏見)が、吃音に理解のある人々の間で拡がっているように思います。

確かに、吃音者の場合は発話が困難な故に思考に時間を割くことが多いので、【思慮深い】は傾向としてあるのだと思いますが、私個人は性根の腐りかけている人間なので【優しい】のイメージは正直プレッシャーです。深く考えず突飛な行動をすることだってもちろんあるので、吃音者への配慮は嬉しく思いつつも「良い人を演じなければいけないのかな?」と思うことがあります。

最後に

この記事は、吃音にご興味のある方にご覧いただけるものと思いますが、吃音者に対して特段良いアドバイス等はあまり発信出来ていないと思います。でも、「こんな吃音者もいるんだ!」とか「こういう考え方もあるんだ!」という事実が、どなたかの参考に少しでもなれたら幸いです。

この記事をご覧いただき、ありがとうございました。今後とも泣きよっちの創なぞりをよろしくお願いいたします!!(^0^)♪